この日は、私は朝から16時まで仕事だったので、娘の幼稚園のお迎えやスーパーでの買い物を済ませて、帰宅は18:15頃になっていました。玄関を開けると、いつも玄関の見える廊下あたりで待ってくれているちゅーさんの姿がない。。
嫌な予感がした瞬間、「くぅーーん」と泣き叫ぶようなちゅーさんの声が聞こえ、これはただ事ではないと瞬時に察知しました。
ここやでー。ここ!ここ!
「ちゅーさーん」とリビングや寝室、お風呂を探すも見つからず、、かといって自分のベッドにもいない。本当に心の底から焦ってやっと見つけたちゅーさんは、真っ暗な部屋に伏せのような状態で、立てずに顔だけ一生懸命上げてくれていました。
あたり一面には大量のおしっこ。そしてびしょ濡れの、まったく手足に力が入らないちゅーさん。一瞬何が起こっているのか理解できず、4歳の娘の方が冷静でした。
立たせてみようと身体を持ち上げるも、すぐに地面にふにゃーと倒れこんでしまいます。
実は2週間ほど食欲不振があり、前日の2/19に一度動物病院を予約していたのです。しかし「そこまででもないのかな、、」と予約をキャンセルしていました。本当はもっと前に予約して、受診して血液検査をすべきだったと反省しています。食欲不振で、腎臓病(腎不全)のサプリメント、アゾディルやネフガードの服用も少なくなっていました。
急いで病院の予約を取り、病院へ向かいました。その病院に行くのは1年半ぶりで、15歳の時に歯周病で歯を抜歯していただいた先生です。家を出る直前に夫には「ちゅーさんがもう今日死んでしまいそう」と連絡をしました。
待合室では、もはやスライムのように “だらーー”と私の腕の中でぐったりするちゅーさん。とりあえず血液検査をしてもらい、結果を待つ間に母、父、弟にLINEで報告。
倒れていた場所が、家に一部だけあるフローリングの場所だったことから、私は足を滑らせて痛めてしまったのか、ヘルニアになったのかも。と思っていました。
先生は「この数値は私は見たことないです。。。」と暗い顔で伝えてくれました。この数値でよく生きてるな、と思っていたのでしょうか。そして懸念していた足は、触診で検査していただき、問題はなさそうとの診断でした。
ひどい脱水症状。入院管理をして、静脈点滴が一番早く回復する。もちろん夜間も病院で過ごすが無人になり、カメラはあるが24時間見ていることはできない。そしてBUNが130-150に下がる段階で、けいれん発作が出る可能性がシニアなのである。発作が夜間に起きてしまうと、朝先生が病院に行った時にすでに亡くなっていることもある。
私にはこの提案に、すぐに「はい、それでお願いします!」とは言えませんでした。この子をひとりで病院で死なせるわけにはいかない、、という気持ちが一番大きく、家で看取ってあげたかったのです。
- 皮下点滴で通院してもいいですか?
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これだけ数値が悪いと、皮下点滴では回復できない。静脈点滴で数値をぐっと一気に下げてあげる必要がある。皮下点滴は数値キープには有効だが、改善は見込めない。
- 静脈点滴で半日、日中だけ入院は可能ですか?
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それでもいいです。
- どれくらい静脈点滴をすれば回復しますか?
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2日間、半日入院をすればかなり回復すると思います。
- 静脈点滴で数値を下げた後は、どういう予定ですか?
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お家で毎日皮下点滴が必要です。
きっと丸々2日間病院に入院した方が、ちゅーさんの身体は楽になったのかもしれません。本人と話せないので何がベストなのか、この子はどうしたいのかを考えて、私が決断しないといけないことが、ものすごくプレッシャーです。
でも日中の静脈点滴だけで「かなり回復すると思います」と言ってくれたので、希望の光が見えました。しかし私は「え?このふにゃふにゃの状態から、回復?ほんまにできるの?」と正直なところ半信半疑でした。でも先生は淡々と事実だけを述べてくれるタイプで、決して期待を持たせる先生ではないので、本当は信用しています。
病院に泊まるのはごめんだぜ。(と言っててほしい)
皮下点滴を終えて家に戻ってきた、ちゅーさん。不幸中の幸いで、この日だけ東京の気温は最高23度もあり、そこまで身体が冷えていませんでした。これがもし真冬日だったなら、、おしっこで身体が冷え切っていたかもしれません。ちゅーさん、もってる!
ちゅーさんは何時頃倒れたのかはわかりませんが、しばらく眠れていなかったようで、スヤスヤ寝てくれていました。
夜中には、なんと座れるくらいまで回復。前脚の力が入るようになっていました。点滴はソルラクト250mlでしたが、250mlでこんなに効果が!!と驚きました。
そしておしっこしたい時や、ウンチをしたい時には自分のベッドの中で、もがきながら立ち上がろうとしました。ガサガサという音で人間が起きて、トイレまで抱っこして用を足すというところまで一晩で回復。決してお漏らししたくない!という決意が感じられました。
主治医の話では皮下点滴では回復しないとのことでしたが、最悪の状態からは脱することが出来ました。入院管理は本人にも負担が大きいので、ストレスと回復どちらを取るのかは難しい問題ですね。
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